最近、北斗の拳ネタを全く書いていなかったので久しぶりに。
聖帝サウザー。彼は自分の拳で師匠を殺してしまった。それも、相手を師匠だと分からず、しかも師匠に誉めてもらいたいために。
なんと悲しいことか。
その悲しみにサウザーは耐えられなかった。
だからこそ「人は愛ゆえに苦しまねばならん。ならば愛などいらん」と強がったのだろう。
単にサウザーの心が弱かったのだとは割り切れないものがある。
おそらく、このサウザーの言葉には仏教に通じるものがあるのではないかと思えて仕方がない。
いわゆる「四苦八苦」のうち、愛別離苦という苦しみがあるとされている。
愛する者と必ず別れがくるという苦しみだ。
仏教は愛を妄執としてあまりよい意味でとらえていない。
そう考えると、サウザーは仏教でいう悟りを開けたのかもしれない。
ケンシロウこそユリアへの愛に捕われた衆生なのかもしれない。
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