2014年8月9日土曜日

一般教養択一対策

H25年度とH26年度の択一の一般教養は、両方とも7割超えだったので得点源といえる。論文では惨敗wだけど、一般教養択一のコツくらいは語っていいと思うので、語ってみる。

まず、大きく問題の系統は、理系科目と文系科目に分かれる。多くの方が文系だと思うので文系科目をメインに据えた方がよい。理系科目自体のレベルは高くはないようだが、一から勉強するには時間が足りない。理系科目は解けたらラッキー程度に思っていた方がいいだろう

文系科目について
①歴史は、必ず押さえておきたい。大学入試に毛の生えた程度のレベルだから、気合い入れた勉強はいらないが、記憶を呼び戻す必要がある。この点、東大とか社会二科目の学部生は有利だろう。とはいえ、おっさん受験生も、普通に読書や社会経験をしてきていれば、それなりの素地ができているはずなので、そう悲観する必要もない。そこで、山川日本史・世界史の通読がおすすめである。
もういちど読む山川日本史
もういちど読む山川世界史

②政治思想・倫理については、憲法の学習過程である程度触れているし、大学で勉強していた場合は、特に対応不要だろう。これも、山川の教科書がおすすめである。
もういちど読む山川倫理
政治思想については、次の参考書が楽しみながら勉強できるので息抜きにもおすすめである。
右翼と左翼という分類の歴史的経緯から、現在の位置づけまで大きく俯瞰できる。政治・経済・文化のそれぞれについて、右翼と左翼に分けるという考え方は自分の腑に落ちた。
右翼と左翼 (幻冬舎新書)

無秩序な北斗の拳的世界をアナーキーと表現する人がいるが、これは誤り。諸悪の根源である国家がないからこそ、秩序が保たれるという思想がアナーキズムである。したがって、国家を消滅させるという手段をとりがちであるため、テロと結びつきやすく、暴力的なイメージを伴うのであろう。大杉栄の破天荒な生き方はとても魅力的である。
アナーキズム―名著でたどる日本思想入門 (ちくま新書)

ナショナリズムとは、決して古い思想ではなく、近代に入って生まれた思想である。日本ではなぜかナショナリズムと軍国主義がいっしょくたに語られているが、論理必然ではない。「蛍の光」という卒業式の定番唱歌が実はナショナリズムを端的に表しているという箇所は、トリビア的面白さだけではなく、日本の近代化の過程をイメージさせる非常に面白い箇所である。
ナショナリズム ――名著でたどる日本思想入門 (ちくま新書)

著者の浅羽通明氏は、旧司法試験合格者で、当時の試験科目には政治学があった。成績はダントツに良かったようだ。政治学を学んだ方が、憲法はよりよく理解できそう(但し、私はEですが…)
新書で大学の教養科目をモノにする 政治学 (光文社新書)

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