2013年7月25日木曜日

北斗の拳の世界

尊敬する評論家の呉智英氏が確か、
「自力救済の正義を書いた作品」というような評価をされてた気がする。

北斗の拳の世界は、まさにホッブス的世界なんだろう。
万人の万人に対する闘争であるため、国家に権利を委ねた。
その国家の象徴がリバイアサンであり、ラオウであった。

では、ケンシロウは?

ケンシロウは世界の統一に興味はない。あるのはユリアへの想いと伝承者
としての誇りのみ。極めて私的な興味しかない。

少なくともラオウは「恐怖による」ものだが「支配」を目指していた。

本当にラオウを倒してよかったのだろうか?

ラオウを倒すと平和な世界がやってくるのだろうか?

現に、ラオウの息子との旅で、それを示唆する場面が出てくる。

ケンシロウがいなくなった後の世界に非常に興味がある。

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